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ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督回顧 11/7よりスタート

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昨年(2018年)の4月21日にこの世を去ったブラジルの映画革新運動「シネマ・ノーヴォ」の中心的な映画作家ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督の回顧上映が11月7日(木)から11月16日(土)にかけてアテネ・フランセ文化センターで開催されます。
この特集では、監督長編デビュー作『リオ40度』(1956)から遺作『トム・ジョビンの光』(2013)まで、11本の作品を上映いたします。
そのうち7本が、35ミリフィルムでの上映となります!


ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督は1956年制作の『リオ40度』で長編映画デビュー。
リオのスラムにキャメラを持ち込み低予算で制作されたこの作品は、1950年代から60年代にかけて展開されたブラジルにおける映画の革新運動「シネマ・ノーヴォ」の先駆的な作品と言われています。

また、1963年の『乾いた人生』は、同志でもあったグラウベル・ローシャ監督の『黒い神と白い悪魔』とともに翌年のカンヌ映画祭で上映され、シネマ・ノーヴォの存在が世界的に知られることとなりました。その後も、ブラジル映画を代表する監督として、晩年まで、精力的な創作活動を続けられました。


上映作品には、代表作『乾いた人生』(1963)はもちろん、先住民の視点から「ブラジル発見」を描いた問題作『私が食べたフランス人』(1971/日本語字幕付初上映!)や、アクション映画『オグンのお守り』(1975)、2001年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された長編ドキュメンタリー『主人の館と奴隷小屋』(2001)も含まれます。
「頭に思想を、そして手にはキャメラを!」をモットーに、歴史・国家・民族を視野に映画を撮り続けた偉大な映画作家の足跡をたどる企画となっています。

更には、ペレイラ・ドス・サントス監督と同世代の音楽家でボサノヴァの創始者アントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)についての2本のドキュメンタリー『アントニオ・カルロス・ジョビン』(2011)『トム・ジョビンの光』(2013)もあって、音楽ファンにとっても必見のプログラムになっています。

開催期間中には多彩なゲストによるトークイベントも5回行われます。
どうぞこの貴重な機会をお見逃しなく!!


ブラジル「シネマ・ノーヴォ」の精神的支柱
ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督回顧

会期:2019年11月7日(木)―11月16日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター
上映作品やトークイベントの詳細は下記のサイトをご覧下さい。
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/pe/pereira.html

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