映画フィルム作品【上映企画】

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蘇ったフィルムたち
東京国立近代美術館フィルムセンター復元作品特集2015

「蘇ったフィルムたち~東京国立近代美術館フィルムセンター復元作品特集」巡回事業は、フィルムでの上映環境を保持しつづけるための「Fシネマ・プロジェクト」の一環として実施するもので、東京国立近代美術館フィルムセンターとの共同主催により、国立のフィルム・アーカイブであるフィルムセンターが復元し蘇らせた日本映画の名作の数々を、最も美しい35ミリプリントで上映し、その魅力を伝えようとするものです。
映画館のデジタル化により、映画をフィルムでみる機会は急速に減っています。とはいえ、100年をこえる映画の歴史の中で、デジタル化された作品はごくわずかにすぎません。大半の映画はフィルムでしか上映することはできないのです。本企画で巡回する作品も、その多くはデジタル化されていません。
数十年の時を経て、美しく蘇った日本映画の名作の数々を、美しいプリントでご堪能ください。

日程会場地域
2013年12月1日~23日広島市映像文化ライブラリー広島
2014年2月1日・2日・8日・16日・22日川崎市市民ミュージアム神奈川
2014年4月13日映画の楽校香川・高松
2014年8月16~23日川崎市アートセンター神奈川
2014年11月1日~3日山口情報芸術センター(YCAM)山口
2014年11月8日・9日金沢21世紀美術館石川
2015年4月3日・4日高崎映画祭群馬
2015年6月13日・14日札幌映画サークル北海道
2015年6月27日~7月3日名古屋シネマテーク愛知
2015年9月26日~10月9日神戸アートビレッジセンター兵庫
2015年10月1日~9日シネ・ヌーヴォ大阪

作品紹介

  • 忠次旅日記[デジタル復元・再染色版]

    [1927年/日活大将軍/107分/16fps/35㎜/無声/染色/不完全]
    監督:伊藤大輔

    赤城の山から逃げ延びた忠次は、越後の造り酒屋に番頭として身を隠すが、やがて正体が発覚し、追われる身に…。激情ほとばしる殺陣、秀逸なユーモア、緩急を心得た伊藤大輔の演出が冴え、逃亡の旅を続ける忠次のドラマはクライマックスを迎える。

    忠次旅日記 甲州殺陣篇[玩具フィルム]

    [1927年/日活大将軍/1分/16fps/35㎜/無声/染色]
    監督:伊藤大輔

  • サイレント・アンソロジー(4作品・76分)

    このプログラムでは、乱闘シーンの激しいモンタージュが評判となった「斬人斬馬剣」(短縮版)、小津安二郎監督のサイレント時代の喜劇「和製喧嘩友達」、伊藤大輔監督と大河内傳次郎が初めてコンビを組んだ「長恨」、伊丹万作監督の時代劇コメディの傑作「國士無双」を上映。

    斬人斬馬剣[デジタル復元版]

    [1927年/松竹下加茂/26分/18fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:伊藤大輔

    伊藤大輔の伝説的な大作。発見され、復元されたダイジェスト版で上映。

    和製喧嘩友達[デジタル復元版]

    [1928年/松竹蒲田/14分/24fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:小津安二郎

    現在見られる、小津安二郎の最も古い作品。ダイジェスト版。

    長恨[デジタル復元版]

    [1926年/日活大将軍/15分/16fps/35㎜/無声/染色/部分]
    監督:伊藤大輔

    10分の断片しか現存していないが、壮絶な殺陣に打ちのめされる、伊藤大輔の会心作。

    国士無双[デジタル復元・最長版]

    [1926年/千恵プロ=日活/21分/18fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:伊丹万作

    伊丹万作の最高作と言われながら、見ることができなかった名作。断片からも、伊丹の鋭い人間考察とウイットがうかがえる。

  • 瀧の白糸[最長版・一部デジタル復元]

    [1933年/入江ぷろだくしょん/102分/24fps/無声/白黒]
    監督:溝口健二

    泉鏡花の小説『義血侠血』の映画化で、溝口健二監督のサイレント期の代表作の一つ。水芸の太夫・瀧の白糸は、愛する青年が法律の道へ進むための学資を出し、献身的につくす。が、一途な白糸を皮肉な運命が待ち構えていた…。

  • 羅生門[デジタル復元版]

    [1950年/大映京都(※角川)/88分/35㎜/白黒]
    監督:黒澤明

    平安時代、盗賊の多襄丸が武士の金沢武弘と妻の真砂を襲った。検非違使の調べに対して各人の証言が食い違うという、真実をめぐるドラマを、巧みな回想形式と斬新な映像で描き、ベネチア国際映画祭でグランプリにあたる金獅子賞を獲得。

  • 地獄門[デジタル復元版]

    [1953年/大映京都(※角川)/89分/35㎜/カラー]
    監督:衣笠貞之助

    日本映画におけるカラー時代の到来を告げた作品のひとつ。カンヌ国際映画祭グランプリを受賞するなど、海外で高く評価された。平安時代、平治の乱で勲功のあった盛遠は、袈裟という美女に懸想するが、袈裟には夫があったことから悲劇が起きる。

  • 緑はるかに[コニカラー復元]

    [1955年/日活/90分/35㎜/カラー]
    監督:井上梅次

    淺丘ルリ子のデビュー作。ルリ子の父から科学研究の秘密を盗もうとするスパイ団と子どもたちの対決を描く。青・緑・赤の3本のネガを1台のカメラで撮影し、1本のポジフィルムに焼き付けるコニカラー・システムによる初の長編劇映画で、日活のカラー第1作である。

  • 幕末太陽傳[デジタル復元版]

    [1957年/日活/110分/35㎜/白黒]
    監督:川島雄三

    時は幕末、品川の遊郭で大判振るまいの佐平次は実は一文なしで、居残りとなって腰を落ち着けることに。もう一組の居残り組は高杉晋作をはじめとする勤王の志士たち。佐平次は彼らと仲良くなり、やがては廓の人気者になっていくが…。川島雄三監督の代表作ともいえる傑作時代劇コメディ。

  • 赤い陣羽織

    [1958年/歌舞伎座映画/94分/35㎜/カラ―]
    監督:山本薩夫

    甚兵衛とせんという夫婦が暮らす水車小屋に、せん目当てに通う赤い陣羽織のお代官・荒木源太左衛門。生来の臆病者で外では威張るが、内では奥方に頭が上らない。それでもなんとかせんをくどこうとするのだが…。木下順二の民話劇を映画化したもので、ユーモア溢れる傑作時代劇。

  • [ 小津安二郎監督カラー作品デジタルリマスター版 ]

    彼岸花

    [1958年/松竹大船/118分/35㎜/カラー]
    監督:小津安二郎

    それぞれに年頃の娘をもつ、旧友たち。彼らにとって娘の結婚とは、親のいいなりになるものが常識だ。しかし、勝手に男をつくって家を出てしまったり、見知らぬ男が突然現れ娘に結婚を申し込んだり、それぞれの家庭でちょっとした騒動になる。小津の終生のテーマである“父と娘”をコミカルに描いた作品。

  • お早よう

    [1959年/松竹大船/94分/35㎜/カラー]
    監督:小津安二郎

    近所付き合いの小さな波風にふり回される大人たちと、テレビを買ってとねだり大人を困らせる子供たち。東京郊外の新興住宅地を舞台に、戦後の庶民生活を小津流に活写した作品で、軽さのある演出が際立っている。幼い兄弟のオナラのギャグが実に微笑ましい。

  • 秋日和

    [1960年/松竹大船/129分/35㎜/カラー]
    監督:小津安二郎

    亡夫の七回忌を終えた美しい未亡人(原)と、婚期を迎えた娘(司)の間に起きる小さな心の波風を繊細に描く名作。取り巻きの紳士たちのユーモアに小津の余裕に満ちた練達の技が見える。『晩春』(1949)の父娘関係を母娘に置き換えてカラー化した作品とも言える。

  • 秋刀魚の味

    [1962年/松竹大船/113分/35㎜/カラー]
    監督:小津安二郎

    妻と死別している平山は妙齢の娘と次男の3人暮らし。同窓会の席で、先生の娘さんがその母親の早い死のせいか、独身で先生の面倒を見ていると聞き、娘を手放す気はなかったが、嫁にやる決心をする。父の急で勝手な態度に呆れ怒る娘だが…。人生で大事なものは、気取らずに側にあって、美味しいもの。小津の最後の作品。

  • 幸福[シルバーカラー復元]

    [1981年/フォーライフ=東宝映画/105分/35㎜/シルバーカラー]
    監督:市川崑

    原作はエド・マクべイン<87分署シリーズ>の「クレアが死んでいる」。妻に去られ男手ひとつで2人の子どもを育てる刑事と、恋人を殺された刑事が犯人を探す姿を通して、現代社会の歪みを浮かび上がらせる。市川崑監督は、このドラマをシルバー・カラーの抑えた色調で描いた。

  • 短編集1 ― 明治・大正のドキュメント(7作品・82分)

    紅葉狩[デジタル復元版]

    [1899年/6分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    撮影:柴田常吉
    ※重要文化財

    國寶的記録映画・旅順開城と乃木将軍

    [製作年不詳/アーバン/24分/14fps/35㎜/無声/白黒]

    小林富次郎葬儀

    [1910年/吉沢商店/7分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    ※重要文化財

    明治四十五年四月四日 藤田男爵 葬式の實況[デジタル復元版]

    [1912年/福宝堂/2分/16fps/35㎜/無声/一部染色]

    史劇 楠公決別

    [1921年/17分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    ※重要文化財

    大正十二年九月 實寫 關東地方大震災

    [1923年頃/20分/16fps/35㎜/無声/染色]

    復興中の大東京 中野城西館付近

    [1923年以降/6分/16fps/35㎜/無声/白黒]

  • 短編集2 ― 蘇ったアニメーション(13作品・88分)

    短編集では、サイレントフィルムとSPレコードを同調させる「レコードトーキー」をトーキー版として復元した「黒ニャゴ」や「茶目子の一日」、近年発見された初期のアニメーション「なまくら刀」や「浦島太郎」、日本のアニメーションのパイオニアである政岡憲三の「くもとちゅうりっぷ」などを上映。

    なまくら刀(塙凹内名刀之巻)[デジタル復元・最長版]

    [1917年/小林商会/5分/16fps/35㎜/無声/染色]
    作画:寺内純一

    浦島太郎[デジタル復元・再染色版]

    [1918年/日活向島/2分/16fps/35㎜/無声/染色]
    作画:北山清太郎

    のろまな爺[デジタル復元版]

    [1924年/千代紙映画社/5分/16fps/35㎜/無声/染色]
    監督:大藤信郎

    黒ニャゴ[デジタル復元版]

    [1929年/千代紙映画社/3分/35㎜/白黒]
    作画:大藤信郎

    漫画 瘤取り

    [1929年/横浜シネマ商会/10分/24fps/35㎜/無声/染色]
    監督:青地忠三/作画:村田安司

    漫画 二つの世界

    [1929年/横浜シネマ商会/11分/35㎜/白黒/無声]
    作画:村田安司

    村祭[デジタル復元版]

    [1930年/千代紙映画社/3分/35㎜/染色]
    作画:大藤信郎

    國歌 君か代

    [1931年/千代紙映画社/3分/35㎜/白黒]
    作画:大藤信郎

    茶目子の一日[デジタル復元版]

    [1931年/7分/35㎜/白黒]
    監督:西倉喜代治

    くもとちゅうりっぷ[デジタル復元版]

    [1943年/松竹動画研究所/16分/35㎜/白黒]
    監督:政岡憲三

    くじら(KUJIRA)[デジタル復元版・三色分解光学合成]

    [1953年/大藤スタジオ/9分/35㎜/カラー]
    監督:大藤信郎

    幽霊船(YUUREISEN)[デジタル復元版・三色分解光学合成]

    [1956年/大藤スタジオ/11分/35㎜/カラー]
    監督:大藤信郎

    竹取物語[デジタル復元版]

    [1956年/千代紙映画/3分/24fps/35㎜/無声/カラー]
    監督:大藤信郎

  • 短編集3 ― 実験映画の系譜(10作品・66分)

    個人映画作家のパイオニア・荻野茂二の作品、日本自転車工業会の海外向けPR作品でありながら、日本の実験映画史に残る傑作、松本俊夫監督の「銀輪」を上映。

    [1930年/14分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:荻野茂二

    RIVER

    [1933年/6分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:荻野茂二

    PROPAGATE(開花)

    [1935年/4分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:荻野茂二

    AN EXPRESSION(表現)

    [1935年/3分/30fps/35㎜/無声/彩色]
    監督:荻野茂二

    RHYTHM

    [1935年/2分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:荻野茂二

    水の幻想

    [1981年/13分/35㎜/カラー]
    監督:荻野茂二

    ヴォルガの船唄 扇光樂

    [1932年/OOSAKA MORI BABY-CINEMA/5分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:森紅

    旋律

    [1933年/4分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:森紅

    千鳥の曲

    [製作年不詳/3分/16fps/35㎜/無声/白黒]
    監督:森紅

    銀輪[デジタル復元版・三色分解光学合成]

    [1955年/新理研映画/12分/35㎜/カラー]
    監督:松本俊夫

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